【カッピング】Vol.1『抽出率の違いによるコーヒーの味わい』
はいどうも、かめだです。
今回は抽出したコーヒーが適切な抽出率なのか?
成分があまり抽出されていないのか?それとも抽出され過ぎているのか?
というのを把握するための練習テイスティング。
用意したのは『LIGHT UP COFFEE』の「エスプレッソキューブ 抽出率違い3種類」。
エスプレッソキューブというのはエスプレッソを急速冷凍したもので、お湯を注ぐだけで簡単にアメリカーノが作れるというもの。ミルクを注げばラテを作ることもできます。
今回は抽出されたコーヒーがどんな抽出のバランスなのかを判断できるようになるための練習用エスプレッソキューブを使ってテイスティングしていきます。
練習用エスプレッソキューブは、
・成分があまり出ていない未抽出のエスプレッソ
・味のバランスが良い適切な抽出のエスプレッソ
・成分が出過ぎている過抽出のエスプレッソ
の3種類。
1つのキューブにに対して沸騰したてのお湯を120ml注ぎます。
左から順に未抽出、適切な抽出、過抽出。
見た目からして未抽出だけ色が薄いというかクリアに見えますね。
ちなみに今回のエスプレッソキューブに使用されている豆は、
「OJO DE AGUA - HONDURAS」。
カップコメントはラフランス、赤リンゴ、アーモンドクッキー、カカオニブとなってました。
3つのエスプレッソ全てが同じ豆を使用しています。
カッピングメモ↓
【未抽出】
・口に含んだ瞬間の酸味のインパクトが強い。
・少しキツめの酸味で梅干しとかを食べた時と似ていて口が窄むようなイメージ。
・甘さが少なくてフルーティというよりも酸味だけが感じられる印象。
・口に含んだいる時の味の広がりがなく、鼻から抜ける香りも少ない。
・未熟なフルーツっぽい酸味。
・冷めてきて酸の印象が弱くなってくると水っぽい印象(=甘みや香りが無い)
・飲んだ後はスッキリしていて、粉っぽさやイガイガ感というのは無い(=雑味が無い)
・後味が紙のストローでドリンクを飲んだ後のような感じ
・全体的に軽いイメージ。立体感が無い。
【適切な抽出】
・未抽出に比べて酸味がキツく感じない。
・しっかりと甘みがある。
・甘みが酸味をカバーしているイメージで、心地よいバランスになっている
・鼻から抜けるクッキーやリンゴバターのような香り。喉の奥でも感じるクッキー感。
・クリアな味わいでフレーバーがはっきりしている。(=豆のポテンシャルを引き出せている)
・未抽出では感じていた紙ストローっぽさは感じられない。
・過抽出で感じていた粉っぽさやイガイガ感は感じられない。
【過抽出】
・酸味や甘みを感じると同時に苦味や雑味を感じる。(雑味がポジティブな要素をマスクしてしまっている)
・輪郭がぼやけているようなイメージ。
・適切な抽出に比べてクッキーっぽい香りが強くなった印象。
・余韻は甘さとモヤのようなものが同時進行しているイメージ。
・上顎と舌に粉っぽさやイガイガ感が残る。
・少しナッティな要素が出てくる。
・飲み切った後にドライな印象。少し舌がパサつく感じ。
甘みが出てくる前に抽出をやめてしまうと、酸味がキツくて味の広がりが無いコーヒーに。
雑味が出るまで抽出してしまうと、ぼやけた味の印象になって後味も不快なコーヒーに。
コーヒーの成分が酸味→甘み→苦味・雑味の順番に抽出されているというのがよく分かるテイスティングでしたね。